2019 小倉記念・レパードステークス 感想戦

まったく競馬に興味のなかった頃の自分にもその名がはっきり伝わってきていた馬はこれまでに3頭。
オグリキャップ、ナリタブライアン、そしてディープインパクト。

偉大なる名馬の突然の訃報が駆け巡り、競馬ファンとして悼む気持ちは持ち合わせてはいるのだが、それ以上に感じてしまったのは、現役当時を知る人たちへの羨望。
かの馬に関わった人や、著名人、市井の方に至るまで様々な方が敬意を込めたメッセージを発しているのを見るにつけ、この馬のレースをリアルタイムで観ることのできた人たちがあまりにも羨ましくて。

自分にも、ディープほどの名声とはいかずとも、この馬の走りをリアルタイムで、或いは生で観れて良かったと思える駿馬は既に何頭かいる。そしてこれからもどんどん出てきてくれるだろう。
馬券はひと休み中の身ではあるが、毎週刮目せねばと改めて思った次第。

◆小倉記念

⑧メールドグラース
⑨カデナ
⑥ノーブルマーズ
③タニノフランケル
⑪クリノヤマトノオー

行った行ったになってはたまらんと多くの後続馬がコーナーで早めに仕掛け、長く脚を使わなければならない展開が向かなかったか、人気していたアイスバブルやらアイスストームやらはみるみる垂れていってしまう。
単に重賞レベルでは足りない可能性も。

混戦を切り裂いたのは、トップハンデのメールドグラース。これにて重賞3連勝。
この馬だけは、展開どうこう関係なく、まあ小倉が得意ということはあるのかもしれないが、このメンバーでは抜けていたと思わせる強さだった。
秋はいよいよ大きな舞台に挑戦だろうか。どうか使い分けでドサ回り担当とかいう冷める真似はせずに、列強に挑戦する姿を見せてもらいたい。

より心を打ったのは2着だったカデナ。
3歳春の弥生賞を危なげなく勝った時点ではクラシックの有力候補の一角だったが、それから丸二年にわたり掲示板に入ることすらなく、既に終わったとさえ思われていた馬がぼちぼちキャリアの後半を迎え復調を見せてくれるのは非常に嬉しい。
まあ、ここ3戦馬券になったとはいえ勝ったわけではないし、福島函館小倉と、似たような特性のローカル場での結果なので、現時点であまり多くを望むわけにもいかないとは思うが。
 



◆レパードステークス

⑥ハヤヤッコ
⑩デルマルーヴル
⑨トイガー
③ブルベアイリーデ
⑬サトノギャラス

新潟ダートは先行馬が断然有利。
そんな意識を多くの陣営が持っているがゆえに、前半のペースが速くなりすぎて、翻って差し・追い込みが利く展開になる。まあよくある現象。

10番人気で勝利したハヤヤッコ騎乗の田辺騎手いわく、先行しようと思っていたがペース速いのを見てとって後方待機に切り替えたとのこと。
どうやらこの夏の彼は、春先までとは違う人物になっている模様。あまり好きでないタイプの騎手なのだが天晴れと言う他ない。

先行したサトノギャラスや仕掛けが早すぎたデルマルーヴルも展開不向きの中よく健闘したと言えるが、多士済々の上の世代と渡り合えそうな気配は今のところしないか。
まだ若駒、成長に期待したい。


白毛馬がJRA重賞を制したのは史上初だとか。
デビュー戦の写真があったので、売れてない頃から目を付けてた古参アピール的な感じで載せておきたい。