2019 函館記念 感想戦

昨年は現地にて観戦し、手に汗握った函館記念。
今年は実家にて甥っ子なぞと戯れつつ、馬券も買わずに見のみというのだから、随分と異なる状況下。
二人での坊主めくりという、冷静に考えたら何が面白いんだコレという遊戯を中断し、今週もまたやらかした地上波の競馬中継を視聴。

◆函館記念

④マイスタイル
⑥マイネルファンロン
⑩ステイフーリッシュ
⑤ドレッドノータス
②アメリカズカップ

1000m59.8のラップで解説のアンカツ氏が「速い速い」と言っていたのは、決してテキトー発言ではなく、ほんの2時間ばかり前の500万下で1:00.3から先行馬が全く残れなかったことを踏まえてだとは思うが、重賞レベルではワケが違った模様。
直線に入っても後続は前をつかまえることができず、いわゆる行った行ったの決着。
 



コーナー抜けたところで前を行くマイスタイルを番手からきっちり交わしたマイネルファンロンのレースかと思われたが、怒涛の差し返しを見せたのは準OPをなかなか抜けられなかった馬と、重賞路線で強豪と渡り合ってきた馬との違いだろうか。
田中勝春騎手4年余ぶりの重賞制覇もさることながら、そもそもマイスタイルが初重賞制覇ということが意外だったなあと。思えばこの馬もダービーでアルアインやペルシアンナイトに先着した強豪の一角。ここでひと花咲かせたと満足せず、更なる飛躍に期待したい。

馬券を買わない効能のひとつが、好きだけど勝ち負けは怪しい馬をシンプルに応援できること。
なので、馬券を買っていたら扱いに非常に困ったであろうエアスピネルを純粋に応援。そして落胆の13着。

本格的に競馬を見始めた2016年の牡馬クラシックで掲示板に入った馬は8頭のみ。うち7頭はGⅠ馬という頂の称号を手にし、更にそのうち6頭は既にターフを去ってしまった。
終焉の時は近いのかもしれない。4歳時のマイルCSにてハナ差で屈した時点でエアスピネルが他の7頭と同じ称号を得るチャンスは失われてしまったのかもしれない。

斜陽を見届けるのも競馬ファンのつとめなのであろう。
沈みゆく中、強烈な輝きを放つことを、何だったら陽がまた昇ることに仄かな期待を抱きつつ、しっかりと刮目したい。