サブ1.5への道⑥ 『巷に雨の降るごとく』

前回このシリーズの記事を書いたのは8月9日。
ちょっとぼんやりしていたら、実に1月半以上もの間サボっていたことになる。恐ろしい。

サボっていたのは、ブログ記事執筆のみにあらず、大々的に目標を掲げ取り組まんとしていたランそのものも、サボりがちになってしまい、この本番直前の時期を迎えてしまったというのだから、我ながら呆れるばかり。

予定では7月はとにかく走り込んで土台作り、8月は距離走やらスピードトレーニングやら、実践的な練習を重ね、9月に仕上げるはずだった。
が、この夏、そんな目論見を水泡に帰す要因が二つ。無力な中年の前に立ち塞がった。


一つは、言わずもがなドラクエ。
7月29日に発売されたこのゲーム、かれこれ2ヶ月取り組んでいることになるが、実はまだ終わっていない。プレイ時間は120時間ぐらい。
RPGはのんびり派で、初見プレイ時は攻略情報を見ず、町の人みんなに話しかけないと気が済まないというタチの自分としても、やりこみ要素除いてこんなに時間のかかるゲームはちょっと記憶にない。予定では遅くとも8月中には全クリしている筈だったのが大きな誤算。
それも、ゲーム前半はまだ良かったのだが、途中から怒涛の展開で面白くなってしまったのがまた厄介。
◯◯が落ちて、みんな◯◯◯◯になって、また◯◯から◯することになって、最初に◯◯◯◯が◯◯になったあたりなんて、コントローラーを離すことが極めて困難だった。
しかもその辺、ゲーム終盤に差し掛かったあたりかと思いきや、せいぜい中盤ぐらいという罠。

これを振り切って近所を走ってくるなんて、分別のある大人であればまだしも、小学30年生ぐらいの精神で生きている人間には、なかなかできることではない。
 


それでも、今日こそはしっかり走ろうと決意を固めることもしばしばあったものの、そんなときに限って立ち塞がったもう一つサボリ要因が、今夏の天候不良。
とりわけ8月はぐずついた天気の日が多く、さあ走ろう、なんだよ雨じゃん、じゃあドラクエやっとくか、とPS4のコントローラーを手にとってしまうこと1回や2回ではなかった。

本格派のランナー諸兄であれば、ちょっとやそっとの雨など物ともせず、むしろ本番に天気悪かったときの良い予行練習とばかりに走りに出るのだろうが、自分のようなにわかランナーにはそれは困難。
そもそも、ランニングの主目的の一つはストレス解消なのに、走ってて顔に雨がまとわりつくときの鬱陶しさときたら、羽虫のそれと匹敵する。
だったら家に引きこもっておこう、となってしまうわけで。


結局、7月の走行距離が115㎞だったのに対して、8月は78㎞、9月は57㎞という尻すぼみな有様。

思い返せば、きっちり頑張ろうモードだったのはともかく一回ハーフの距離走ってみたこの日までだった気がする。

障害物のない川ッぺりを走って、2時間切れなかった。
その後、まとまった距離を走る機会は設けていない。

泣いても笑っても本番は3日後。
最後の休日になる本日は、負担にならない程度に軽く走ってこようかと思ったものの、ここでまた東京は雨。

巷に雨の降るごとく。
われの心は涙ジョボジョボ。

サブ1.5なんて身のほど知らずだったんや……