2020 新潟記念 感想戦

な〜つのお〜わ〜りひぃ〜
な〜つのお〜わ〜りひぃ〜には〜

いよいよ夏競馬もオーラス。ついついビブラート効かせた鼻唄歌いながら巷を練り歩きたくなるのも無理からぬことであるわけで。
少々の寂しさと、またやってくる豊穣な季節への大きな期待を胸に、この夏最後の決戦を振り返る。

◆新潟記念

【着順】
⑰ブラヴァス
⑤ジナンボー
⑯サンレイポケット
⑧サトノガーネット
④サトノダムゼル

 


先週は開催終盤の新潟らしく内側がボコボコで外差しが決まりやすい馬場状態だったが、今週は割と前からの競馬で残すケースもしばしば。
それでもある程度ペースが流れれば中団以降で脚を溜めるタイプに勝機があるだろうと、カデナを軸に同タイプの穴馬に流しての千円勝負に打って出る。
……つまりは、3ハロン36.8、5ハロン1:01.9などという重賞としてはドが付くレベルのスローになるなんて完全に計算外だったわけで。
しかもジナンボーが喰らい付くまではウインガナドルが後ろを離しての単騎逃げだったあたり、後続はどんだけ遅かったんだと。

出負けして最後方からのレースになったジナンボー鞍上のミルコ・デムーロが激遅すぎると見てとったか、まだ向正面の半ばぐらいのあたりからグイグイ上がってハナに立ってしまう。
しかも明らかに芝が悪くなり、他馬が皆避けていた内側を通っての進出。勝算があってのことか一か八かの賭けかはわからぬが、実はミルコは四年前のこの舞台でも全く同じことをやってみせている。その際は3番人気の馬が16着に沈み、やっぱ馬場のいいところを通るってのは大事なんだと学ばせてくれたが、今回はどうか。

遅すぎるペースが幸いだったか、5歳のジナンボーと8歳のダコールを一緒にしてはいけなかったか、直線で千直のように大外まで馬がバラけ、超速の上がり勝負になっても先頭のこの馬自身が33.1の脚を使い、後続はなかなか捕まえることができない。
しまいには更にひと伸びして突き放し、両親合わせてGⅠ12勝の超良血が待望のGⅠ初勝利をもぎ取るかと思われた。

それに迫ったのは、こちらも頂点を知る両親の仔・ブラヴァス。外枠ということもあり外側の良いところを通りつつ、中団で前を窺うという、まあ今の新潟ではセオリー通りであろうレース運び。

ある意味非常にミルコらしい・福永らしいエスコートで、アタマ差制したのは福永のブラヴァス。色々あったがこの勝負服で重賞制覇するのも随分久々で、本人もそうだろうが、ファンとしても感慨ひとしお。


まあ馬券の方もここまで読みを外すとむしろ気持ちがいいというもの。
秋。馬券活動も本格復帰と相成る季節に向けてしっかり切り替えて、いざ参らん。