2021クラシックへの道⑪ コスモスに君と(2020.8.15-16)

この週は札幌にてOP戦のコスモス賞。決してキズを舐めあう道化芝居などではない。
北海道競馬からの参戦がお馴染みで、ちょっとした地方交流戦の趣の一戦であるが、世代最初の1800という距離での勝者たちによる二回戦(格上挑戦し放題ではあるけど)ということで、早めに賞金積んで今後のローテを楽にしたり選択肢を増やしたい中央の有力馬もちょくちょく出てくる印象がある。
まあゴールドシップほどの超大物はそうそう出てくるものでもなかろうが、ここを獲れば早々と年末のGⅠの切符は手に入り、クラシックへの道もぐっと開けるのは事実。注目すべき一戦。

8/15(土)


◆新潟1R 2歳未勝利 芝1800外 曇 良

【着順】
⑦スペシャルドラマ 戸崎圭
③サンズオブタイム 横山典
⑨ファビュラスノヴァ Mデムーロ

番手からしぶとく叩き合いを制したスペシャルドラマが根性勝ち。


◆新潟5R 2歳新馬 芝1600外 曇 良

【着順】
⑨イルーシヴパンサー 横山典
⑱マイネルダグラス 津村
⑧ロンドンネス 北村宏

中団でじっとしていたイルーシヴパンサーが直線で外側に抜け出して勝利。


◆新潟6R 2歳新馬 芝1400 曇 良

【着順】
②タイガーリリー 杉原
⑱ルルローズ 木幡巧
⑬ブルーライト 嘉藤

新馬戦には珍しいハイペースとなり、タイガーリリーが中団から内側抜けて勝利。1レースに12頭出して勝てなかったこともあるミルファームだが、ここは2頭出しで1頭勝ち上がり。


◆札幌1R 2歳未勝利 芝1800 晴 稍重

【着順】
④シティレインボー 池添
①モリノカンナチャン 横山和
③メモラーブル 大野

前週オーソクレースに0.3秒差で敗れたシティレインボーが0.3秒差で勝利。更に後ろとは大差。


◆札幌5R 2歳新馬 芝1500 晴 稍

【着順】
⑤エイボンクリフ ルメール
②フラリオナ 吉田隼
③ソルティエラ 池添

エイボンクリフが逃げ切り勝ち。鞍上曰く1400ぐらいが合うとても真面目な馬らしい。


◆札幌10R コスモス賞(OP) 芝1800 晴 稍重

【着順】
⑥ウインアグライア 横山武
⑦カランドゥーラ ルメール
⑧コスモアシュラ 丹内

向う正面でガシガシ追って、3コーナーでは既にムチを使っていたウインアグライアが直線で先頭に立つや脚色衰えずに勝利。ブエナビスタの仔を下した新馬戦でも思ったがズブくはあっても能力と根性は相当のものがある。またパートナーの横山武がその特質をよくわかっている模様。是非このコンビで行けるところまで挑戦してほしい。なお新馬戦開幕週に府中で勝ち、コスモス賞を制するのは3年前のステルヴィオと同じ道程。
ただレース自体は少頭数のうえ、北海道競馬勢は全く振るわず実質JRAの4頭立てだったのでどこまで評価すべきかは難しい。ハッピーグリンやナイママみたいなのは稀ということらしい。

 


8/16(日)


◆新潟5R 2歳新馬 芝1800外 曇 良

【着順】
①ヴェイルネビュラ 福永
⑦スマートワン 斎藤
⑤セータステソーロ 三浦

内側でモタモタしちゃったかと思われた単勝1.5倍のヴェイルネビュラがしまいは伸びて、逃げ粘っていた人気薄のスマートワンをとらえきって勝利。福永いわくまだ心臓ができていない感じらしい。ようわからんけど、まだまだ未完成で伸びしろたっぷりということなのだろう。


◆札幌5R 2歳新馬 芝1800 曇 良

【着順】
⑥キングストンボーイ ルメール
①ナックイルシーブ 大野
②ダイシンビスケス 亀田

3ハロン39.1、5ハロン65.2というウルトラスローの中、何とか折り合いついたエポカドーロの半弟・キングストンボーイが直線では若干ヨレながらも加速して差し切り勝ち。ルメールいわく「いい練習になった」らしい。何となくもう少し速い流れの方がより良いパフォーマンスができそうな気もする。次戦注目。



騎手について、ここのところ福永の無双ぶりについて述べてきているが、昨年から夏は北海道に引きこもると決めたらしいルメールも相変わらず有力馬がガンガンまわってきており、この8月あたりからは結果もバシバシ出すようになってきた。
それでもそこまで無双している感はなく、むしろ同じく北海道を主戦場にしている池添や横山武の健闘が目立つ。特に横山武は4/26の府中での3連勝(うち2勝が二桁人気、もう1つはGⅡ)が関係者にインパクトを与えたか、この夏はルメールに次ぐぐらい有力馬がまわってきており、結果も上々の好循環。
若手有望株からトップジョッキーの一角へと進んでいけるのか。この秋注目の人物である。



☆にわか的注目馬
ウインアグライア(2回目)
キングストンボーイ