2020 桜花賞 感想戦

あーこんなに降っちゃったらもうわっかんねえなあ。いっそ見にしとくってのもアリかもなぁ。

日曜の昼下がり、雨降りしきり馬場荒れ荒れの阪神の様子を見て、競馬始めて以来初となるGⅠ回避も頭をよぎる。
実際、もし自分が娯楽よりも利益優先で競馬に勤しんでいたのなら迷わず見にしていただろう。ただでさえ難解だし。

が、とりわけ今年はハイレベルと囁かれるクラシック初戦に、馬券を持たずに臨んでみすみす競馬の醍醐味を半減させることもない。
大枠は良〜稍重想定で行った予想のまま、ヒモだけちょっと入れ替えたりして勝馬投票券を購入。
どうせなら更に大きな競馬の醍醐味、的中馬券の獲得を夢見て。

◆桜花賞

◎⑪クラヴァシュドール
◯⑰レシステンシア
▲⑤マルターズディオサ
△⑨デアリングタクト
△⑬マジックキャッスル
注⑭ミヤマザクラ
注②チェーンオブラブ

【買い目】
3連複 ⑪ー②⑤⑨⑭⑰/⑤⑨⑪⑭⑰
馬連 ⑤⑪⑭
ワイド ②ー⑤⑨

雨で馬場が重くなったのを見てとり、また妙味を加味して、レシステンシアの評価を下げ、ミヤマザクラを大幅に上げて買い目を決める。
マジックキャッスルは切り、印付けてないが抑えようか迷っていたルメちゃんのサンクテュエールも切り。怖いのはその2頭ぐらいだと思っていたのだが……

 


【着順】
⑨デアリングタクト △
⑰レシステンシア ◯
③スマイルカナ
⑪クラヴァシュドール ◎
⑭ミヤマザクラ 注

この重馬場で5ハロン58.0は相当のハイペースで、宣言どおり逃げたスマイルカナと、番手でもやれると確信を持ったレース運びのレシステンシアは、ともに上がり38秒台の必死の逃走劇となる。
が、後続も激しく消耗し、前を捉えられるほどの脚を残している馬は存在しなかった。

ただ一頭の名牝候補を除いては。

前走の勝ちっぷりに魅せられた者たちの期待に応え、疑った者たちを平伏させる圧巻の末脚をこの馬場でも披露してくれたデアリングタクトがぶち抜いて、モノの違いを見せての勝利。
後方から外をまわして追うだけの簡単なお仕事だったか、いざ実践するのは決して簡単ではないのかは素人にはわからぬが、二度目のGⅠ制覇となった松山騎手のガッツポーズは、自身の勝利もさることながら稀代の名牝になるかもしれない馬に乗れたことの喜びに溢れているように見えた。泥だらけながらも実に爽やか。拍手。

レシステンシアは前走は展開向かなかった以上に、メイチではなかったこともあったのだろう。今回はしっかり強かったが、ただ相手が悪かった。
重馬場で時計かかる勝負はどうかなと思ったが、どうやら杞憂。こちらはマイルカップに向かいそうな気がするが、強さ的にも脚質的にも検討の上で中心の一頭になることは間違いないだろう。

こちらの的中を阻んだのは伏兵スマイルカナの奮戦。レシステンシアに潰されるだろうと決めてかかっていた己の不明が恨めしい。
穴が開くのは後ろでなく前から。日頃この鉄則には従って買ってるのに。無念。

とはいえ、言っても脚が上がりかけていた逃げ馬を、本来なら我が本命のクラヴァシュドールが捉えていた筈なのだが、中団から前を見る好位置から3コーナーあたりでズルズルと下がっていってしまったのが致命傷になり、届かず。
むしろあそこからよく4着まで盛り返した、やはり強いと見ることもできるが、あの不可解な後退劇を今後どう考えるべきか。鞍上や陣営は前が狭くなりビビったみたいなことを言っているが、今回だけの現象で済んでくれるかどうか。
わざわざ「目の前の桜花賞に全力投球」などと、いかにも真の狙いは樫の方なんじゃないかと思えてしまう調教師コメントが出ていたミヤマザクラとともに、オークスでは是非狙いたいところなのだが、そもそも今回桜花賞組はかなり消耗してしまったかもしれず、悩ましくなりそう。


こりゃ次のステージも予想が難儀になりそうだぞと、期待と不安と、何よりも無事に開催してほしいという願望がますます膨らんだクラシック第一弾。
当方の馬券は桜とともに雨で散ってしまったが、開花し始めた若き駿馬たちが満開を迎える姿をどうか見届けることができますように。

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