2019 エリザベス女王杯 感想戦

即位を記念するパレードも見ずに、異国の王室ゆかりのレースに夢中になる不届き者が何人いたことか。申し訳ないが自分もその一人。
不敬などというなかれ、きっとあの方々は国民が大好きな娯楽を最大限楽しむことを微笑ましく思ってくださることだろう。

新しき御世もそういう時代が続くことを祈念しつつ、先の勝負を回顧しよう。

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◆エリザベス女王杯

◎⑧クロノジェネシス
◯⑥クロコスミア
▲②ラッキーライラック
△⑪ラヴズオンリーユー
☆⑩フロンテアクイーン

【買い目】
3連複 ⑧ー②⑥⑩⑪
馬連 ⑧ー②⑥⑩/②ー⑥
ワイド ⑥ー⑩
3連単 ⑧→⑥⑩→⑥⑩

 


【着順】
②ラッキーライラック ▲
⑥クロコスミア ◯
⑪ラヴズオンリーユー △
⑫センテリュオ
⑧クロノジェネシス ◎

クロコスミアのスロー単騎逃げになるだろうという展開読みだけは当たっていた(誰でもわかる)が、他の買い目たちの位置が微妙に想定とずれる。
ミルコがスローと決め打ちして出していったか、はたまた出が良すぎただけかわからぬが、中団控えると思われたラヴズオンリーユーが逃げ馬に続く形になり、ラヴズより前にいるかなと思われたクロノジェネシスが先行馬を見る位置、クロノより前につけると思われたラッキーライラックがその真後ろと、有力馬3頭の並びが思ってたのと真逆になる。

これは遅いとみてとったであろうルメール騎乗のセンテリュオが果敢に進出してきたりはするものの、一番人気のラヴズが番手におさまってしまった為か、5ハロン1:02.8というドスローにも関わらず逃げ馬をつかまえにいくどころか、くっついて追走する者もおらず、いわゆる楽逃げの形に。
これでテン乗り藤岡佑介騎手が、直線入るまでずっとスローで走らせ続けるような間抜けであれば後ろにとっては簡単だったろうが、彼とて歴戦の強者、3コーナーの下りのあたりからしっかりピッチを上げていき、キレ勝負ではなく持続力勝負に持ち込む。大きな貯金がモノを言うベストな展開と言えるだろう。

果たして、2番手集団の前の方にいた有力馬たちが襲いかかるも、そこまで爆発的な追い上げはできない。
(レース後にほとんどの馬が上がり33秒台使ってるのを知ったが、そんな印象は全くなかった)

強豪6歳馬による悲願のGⅠ制覇が成ったかと思われたが、今年も一頭だけ、中団じっくり脚を溜めて爆発的な末脚を使う馬がいた。
ラッキーライラックはもちろん有力な一頭と見ていたが、早仕掛けがちの外国人騎手を鞍上に迎え、好位からいつも以上に早めにつかまえにいく競馬をするとばかり思っていた。
それが一頭だけ32秒台の鬼脚を使って差し切り勝ちをおさめるとは。こんなんもできたのねとこちらはただ驚愕。

この展開で最短距離でじっくり構えて、何のロスもなくインをついたスミヨンについては凄えなあと。結果論かもしれないが、こういう舞台で一発回答を出すからこそ世界的名手なのであろう。
とはいえ、元々3歳馬2頭がそこまで抜けていなければ、実力最上位とみなすべき馬ではあったわけで、スミヨンが騎手の力で勝たせたと賞賛しすぎてそれまでの主戦を蔑ろにする風潮は違うんじゃないかと思うが。

クロコスミアの同一GⅠ3年連続2着も立派な偉業。さすがに今年は複勝人気は今までよりしていた模様だが、見事に期待に応えたといえる。

本命のクロノジェネシスも、勝ち馬と同じように伸びてきてくれても良い位置にはいたが、距離が合わなかったか道中行きたがるのを引っ張られたところで消耗してしまったか、はたまた前でフラフラするラヴズを気にしてしまったか、伸びきれずに掲示板確保まで。
この馬が伸びてくれてれば完全的中だったので歯噛みする思いは否めない。

ラヴズもあの流れで前を交わせないのは仕方ないにしても、さほど迫れなかったあたり、この世代の牝馬はレベル的に上より劣る可能性もあるのかなあと。
これは牡馬も同様で、現時点では確定はできないし、仮にそうだとしても今後大きく伸びる可能性もあるので安易な決めつけは禁物だが、まあ押さえてはおきたい要素かなと。


馬券は抑えの馬連のみ的中。

3連複はタテ目。ボックスは点数とオッズを見比べると避けたかったにしても、定番の一つである3連複◎◯▲ー◎◯▲ー他印というフォーメーションにしておけば良かったのだが、まあクロノの3着以内は固かろうと思ってしまったので仕方がない。


ともあれGⅠは3連続的中。
次週はいよいよ京都へ。ここしばらく旅打ちで勝った試しがないのだが、今の流れに乗ればドカンと勝って河原町で遊ぶことも夢ではないかなと。