2019 菊花賞 予想

あんなレース、あんなドラマ、あんな感動があった現3歳世代の長き道のり。

そしてクラシック最終戦。
皐月賞馬もダービー馬もいないどころか、東西トライアル勝ち馬も出てきておらず、2歳時のものを含めても重賞勝ち馬が3頭のみと、史上まれにみる低調な菊花賞と見る向きがあるのは仕方がない。
が、1頭1頭の戦歴を見てみると、やはりそれぞれにここに至るまでの物語があり、なかなか趣深いものがある。
また、普通に考えたら1頭抜けて強いはずの馬がいるとはいえ、検討のしがいがある面白いメンバーでもあったり。

栄冠を目指す17頭の牡馬と果敢に挑戦する小柄な牝馬と、そして無謀にも馬券勝負に挑むわたくしめが、幸多き結末を迎えることを祈念して、明日という日を厳かに迎えたい。

 



◆菊花賞

◎⑬ヴェロックス
◯⑭サトノルークス
▲①ザダル
△⑤ワールドプレミア
☆⑫レッドジェニアル

やはりヴェロックスを本命に。
化物疑惑もある馬を相手に戦ってきて、皐月賞では不利を被りながら差のない2着、ダービーでは魂の差し返しで3着に入り、トライアルの神戸新聞杯では差をつけられたが、それ以外の馬とは一段力が違うところを見せてくれた。
距離や馬場に不安があると言う人もいるが、今回のメンバーを見るに、ヘタしたら昨年レベルのスローになるかもしれず、あまり長距離タイプかどうかとか気にすることないんじゃないかなと。

対抗は春の二冠では力を発揮できずに惨敗を喫したサトノルークス。
皐月賞、ダービーと買い目に入れてて、セントライトでは切って、ここでまた買うというのがいかにも馬券下手な感じがして少し抵抗はあるが、まあ本領発揮さえできれば強いと思えてしまうので仕方がない。
重馬場での実績もある分、ヴェロックスよりこっちを馬券の中心にしたろかなとか思っちゃったりもしちゃったり。

そのサトノルークスにセントライト記念で肉薄していたザダルも当然有力。好枠を活かして良い位置で距離ロスなく進められれば、直線早めに前に立って、そのまま押し切りなんて展開も無理なく想定できる。
まさかの雹で最終トライアルが延期になった結果、折角権利をとったのにダービー出走は断念した馬が菊で戴冠……そんなアツい結末を妄想するのもそこまで無理なことではないだろう。

ワールドプレミアはちと過剰人気気味とみていたのだが、おそらくスローになりそうとなると、物を言うのは騎手の駆け引き。
淀の長距離GⅠでこの枠にあの騎手。切るのはあまりにも怖すぎる。

レッドジェニアルは京都新聞杯で後のダービー馬を負かしていることからも、わかりやすい京都巧者の可能性有り。
パッとしないように見えた神戸新聞杯も、よく見たら直線ズルズル落ちていきそうなところから、坂が終わったぐらいからまた盛り返してきている。
ちょっと抑えとく価値はあるんじゃないかと。


と、こうして見るとトライアル組ばかりで、条件戦上がりが1頭もいない。
ホウオウサーベルもヒシゲッコウもカリボールも前走の勝ち方をみると怖いなぁとは思うのは確かだが、降級制度のなくなった今年は古馬相手にハンデ有りで勝ってきた条件戦組はあまり高く買えないかなと。走っちゃったらしょうがない。


さて、実は10月に入ってから、自身のバイオリズムも馬券もきわめて低調。

浮上するきっかけがほしい。


小説もどき、今回はお休みで……万一楽しみにしてくださっている奇特なお方がいらっしゃったらまことにすみません。
(月曜か火曜にレース後の特別篇で書くかも)