2018 帝王賞 後出し感想戦

たまに勝つとまあうるせえってのが馬券ジジイといった人種。
展開予測がどハマりしての勝利などという、世にも珍しいことが起こったりしようものならなおのこと。

現地観戦する気まではなかったが、計画的に消化しとかないとねということで有休をあてがっていた帝王賞デー。
グリチャとMXのザッピングにて観戦していた次第であるが、現地組の知人の報告によると16時来場で一般席には座れたとのこと。
大井での交流重賞、それも今回のメンバーとなると朝から並ぶ必要があるのかなと思っていたがそうでもないらしい。これは今後に向けて貴重な情報。
(まあ暮れの大賞典はそうはいかないのだろうが)

予想記事を書いておらず、twitterでも言及せず、タイトル通り正真正銘の後出しではあるが、帝王賞の印はこんな感じで見ていた。

◆帝王賞

◎②ケイティブレイブ
◯⑩サウンドトゥルー
▲⑦アウォーディー
△⑨アポロケンタッキー
△④ゴールドドリーム
 


展開予想として、オールブラッシュ陣営は前走でやはり逃げが身上と判断している筈。そして、テイエムジンソクも控えて大失敗の前走を踏まえ、今回は主張するのではないかと。両者なかなか譲らずペースは速くなるのではと予測。
そして前者はこのメンバーではおそらく力不足、後者は初大井・初ナイター・良績ナシの関東輸送・大敗しての休み明けで案外の出来と、ある程度人気吸ってくれるなら喜んで切りましょうという存在。

やはり力上位で、その2頭を好位から見れるケイティブレイブが堅いのではないかと。
ハイペースなら離れた位置で、そうでなければプレッシャーかけつつマークして、4角あたりで掃除する簡単なお仕事かなと。
後方からぶち抜いてくる奴がいるかもしれないが、まず3頭はいない筈。堅軸かなあと。

問題は相手探し。ケイティブレイブから行くのであればできればもう一頭軸を決めたいところ。
当然ゴールドドリームがまず目に留まるが、昨年の帝王賞の負けっぷりと、JDDでもこの馬の能力をもってしてギリギリ3着だったことを考えると、馬場と距離に不安がある割に妙味がないよなぁと。
まあ抑えはするが、飛んでくれることも密かに期待。

ここは前述の展開予想を踏まえ、サウンドトゥルーが届くのではないかと判断。
近2走は物足りないが、川崎記念は馬場と展開が絶望的に向かず、フェブラリーSはそもそも距離が合っていない。
ケイティブレイブを物差しに考えると、ここ1年で3度上回っており、二桁着順の惨敗に見えるチャンピオンズCでもケイティとは0.3差。
もしこの馬が衰えていると判断されて人気落とすようなら絶好の狙い目かなと。

相手はゴールドドリームの他、ここ二走ケイティブレイブを少し下回っての2着のアポロケンタッキーと、人気落としすぎのアウォーディーの3頭で十分。
リッカルドは中央で勝てず地方に移籍して無双し、立場を変えて中央勢のトップと対戦という、大変に熱い展開ではあるのだが、まあ地方の番長止まりではないかと。

2頭軸の3連複3点で買おうと思った締切直前、ふとニシケンモノノフが作ったクソペースについて行ってしまい、ケイティブレイブ惨敗のフェブラリーSの記憶が頭をよぎる。
よく見たらここのところの勝ち鞍は、出遅れが瓢箪から駒になった昨年の帝王賞以外は逃げて勝ったレースばかり……
まさかとは思いつつも、飛んだ時の配当を考え、少しだけ抑えておく。

んで、いざ発走してしまえば、まー思い通りの展開。
案の定先行争いを繰り広げた2頭は、大井の2000で中央芝のようなラップを刻み、コーナー回り終える頃には手応えなし。
しっかり前と離れた好位からレースを進めたケイティブレイブと、どうやら諸々の不安を克服するほどに本格化していたらしいゴールドドリームの5歳馬2頭が抜け出し、叩き合いを制したゴールドドリームが新たな栄冠を手にした。
福永はこの展開における最適な位置どりで、ライバルに蓋までするほぼ完璧なレース運びだったが、内内ロスなくまわり、古川が開けたインをすかさず付いたルメールに軍配。良い勝負だった。

一方のサウンドトゥルーは、安定の後方からのレース運び。
3角差し掛かるときにムチ使っており、まさか手応えないのか? とヒヤヒヤしたものの、単にゴーサインを出しただけだったのだろう。
アウォーディーもアポケンも沈んだ中、8歳馬の矜持を見せてくれる走りで、こちらに的中をもたらしてくれた。
ただ、得意の馬場で展開向いて、前2頭には詰めきれなかったという見方もできるわけで、今後GⅠクラスでの取捨は悩みどころか。

結果、当初の2頭軸のみでいっとけば良かったきらいはあるものの、的中は的中。

ささやかではあるが、何とか春シーズンの最後を勝利で飾れて良かった。