2018 小倉大賞典 感想戦

ヤバイぐらいに楽しかった小倉遠征から早一年。あまりにもあっという間すぎて、この一年で人間としてはもちろん、馬券師としても何ひとつ成長できていない気がする。

目を閉じると、彼の地での思い出の数々が走馬灯のように思い浮かぶ。馬が走る姿が走馬灯のようにというのも洒落ているだろうか。

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今年もできれば現地で見たかった小倉大賞典。現地の美味しい店とかも知り合いにリサーチしていたのだが、残念ながら来年に持ち越し。
しかし、レースのファンファーレからゴールまでのしばしの間、魂は北九州の地に。

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◆小倉大賞典

◎④ストレンジクォーク
◯①スズカデヴィアス
▲②ダノンメジャー
△⑬トリオンフ
△⑭ウインガナドル
☆⑮ハッピーユニバンス

【買い目】
3連複 ①④ー①②⑬⑭⑮ー②⑬⑭⑮
馬連 ①ー④

要するに2頭軸ならぬ、軸2本での馬券。点数は多くなってしまうが、荒れの匂いがプンプン漂うこういうレースには手広く構えたい。
 



【着順】
⑬トリオンフ △
⑯クインズミラーグロ
①スズカデヴィアス ◯
⑥ダッシングブレイズ
⑧マサハヤドリーム

明確な逃げ馬が2頭いる上に、先行馬も多く、小回り平坦な小倉とはいえ、差し馬に勝機があるのではないか。さすがに最後方からは厳しいので好位差しできそうな人馬が有力かと思っていた読みは大体当たっていた。
それならウインガナドルも切っておくべきだったなあと。どうも昨年マルターズアポジーが他の先行馬はみんなつぶれる中、悠々逃げ切った幻影がチラついてしまっていた模様。

勝ち馬のトリオンフは人気にこたえる強さを見せ完勝。4歳馬にまた強豪が1頭。果たして中央場所でも通じるかどうか、楽しみ。

2着15番人気のクインズミラーグロは、後出ししても仕方ないのだが、ギリギリまで迷った1頭だった。
急激に崩れる前の昨夏までは素晴らしく安定した成績を残しており、ここ3走は2ケタ着順だったが、以前も同様の不調から突如復帰したこともあり、ひょっとしたら……と思ってはいた。
結局、混合重賞が初であること、丸田騎手テン乗り、そして先行馬には基本的に厳しいんじゃないかとの見立てのもと買い目に入れるには至らなかったのだが、今回は中団控えた位置から見事な抜け出し。
ここまで人気落としてるなら抑えとこうと何故思えなかったのか……こういうの拾えないようでは高額配当ゲットなど夢のまた夢というところだろう。


こちらが馬券外したことなどは些事として、競馬ファンはまた悲しい結末をひとつ迎えることになってしまった。
ダノンメジャーは、昨秋のマイルCSでは特穴として夢を乗せて買い目に入れ、△付けていた先の金杯では4着に好走、今回ぐらいの舞台では相当有力と見ており、実際人気も集めていた。まだまだ勇姿を見せてくれると誰もが思っていたのではないだろうか。

否定するつもりはさらさらないが、競馬を見る上では付き物ともいえるこのような悲劇を目の当たりにし、過度に感傷的になることには違和感を覚える。
とりわけ、関連サイトやSNSに多量投下されるポエム的な文章の多くは独りよがりに感じられ、個人的にはあまり見ていて気持ち良いものではない。

とはいえ。
レース映像を見返すと、3〜4コーナーでハナを争う数頭をとらえた構図から角度が変わり馬群全体が映し出されるのだが、そこに白枠②番の姿はいない。
こんな映像を見て、何も感じないほど割り切れているわけでもない。

合掌。