2017 中山大障害・阪神カップ 感想戦

有馬前日の中山競馬場。
もちろんその翌日とは比較にならないが、なかなかに盛況で、スタンドに座るところを探すのも一苦労。
今日だってGⅠデー。それもキタサンブラックと並べても遜色のない稀代の名馬が出走するというので、ナメちゃいけなかった。

安いのをひとつふたつ当てるぐらいで、全体的には薄っすらマイナスで迎えたJGⅠ・中山大障害。
予想記事は書いてないけど、戦果はこんな感じ。

◆中山大障害

【予想】
◎⑦オジュウチョウサン
◯⑮ルペールノエル
▲⑥アップトゥデイト
△④シンキングダンサー
△⑧サンレイデューク

【買い目】
3連複 ⑦ー⑮ー④⑥⑧

【着順】
⑦オジュウチョウサン ◎
⑥アップトゥデイト ▲
⑮ルペールノエル ◯
④シンキングダンサー △
⑧サンレイデューク △

ジャンプ競走史、いや、競馬史に残るような名レース。
絶対王者を倒すにはこれしかないと、ナンバー2の馬が大博打の大逃げに打ってでて、慌てずペースを守った王者が怒涛の末脚で追い上げる。
相手が充実期を迎えた歴史的名馬でなければ、アップトゥデイトが戴冠していただろう。
相手があれほどの強豪馬でなければ、オジュウチョウサンはもっと楽に勝っていただろう。

両馬へと、そして無事に戻ってきた全馬へと贈られる拍手と歓声はしばらく鳴り止むことなく、まあまあ競馬場には行ってる方だとは思うが、初めての体験だった。
当方もいささか両の手のひらが赤くなってしまった。

ちなみにこちらも白熱だった3着争いをルペールノエルが制してくれたおかげで馬券は的中。
こうなると、馬券的には面白いことにならんだろうと、見物料程度の金額しか買っていなかったことが少し悔やまれる。

まあ、ともあれ良いものを見て馬券も当ててと、良いリズムで迎えた本日のメイン、阪神で行われる重賞レース。

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◆阪神カップ

◎⑤レーヌミノル
◯⑩サングレーザー
▲⑨ビップライブリー
△⑥キャンベルジュニア
△⑦モズアスコット
☆⑧エポワス

【買い目】
単勝 ⑤
馬連 ⑤ー⑩
3連複 ⑤⑩ー⑦⑨⑩ー②⑥⑦⑧⑨
ワイド ⑧ー⑨

和田と福永の同期コンビで決まってほしいなあと願いつつ、当初切ろうかとも思ってたイスラボニータに敬意を表す意味を込めて3連複の3列目に加える。
今にして思うと、随分みくびってしまっていたようで。

【着順】
②イスラボニータ
⑫ダンスディレクター
⑩サングレーザー ◯
⑦モズアスコット △
⑨ビップライブリー ▲

短距離なんていったもん勝ちじゃいとばかりにハナを競う馬たちについていこうとするのをグッと抑えて中段に構え、お得意の武豊マークを決めるルメール。日本の重賞ではそうするのが一番勝ちに近付くと知っているのだろう。
もちろん馬の強さもあり、イスラボニータが抜け出して有終の美。完全にお見それ。

このメンツでは厳しいかなと思われたダンスディレクターだったが、気鋭の3歳馬たちを抑えての2着。頻繁には出てこれないものの、出てきたときはほとんど好走している実力馬を軽視していた。これまたお見それ。

サングレーザー、モズアスコット、レーヌミノルは3歳の身で厳しい戦いを続けてきた疲労もあったのだろうか。健闘するも上位2頭とは離されてのフィニッシュ。
春にはよりパワーアップし、マイルなりスプリントなりで古馬に挑んでいってもらいたい。
 


トータルで樋口一葉が去っていったぐらいの土曜日だったが、やっぱ競馬場はええなあと。

そういえば、こんなことがあった。

中山大障害の馬券も買って、今か今かと待っているとき、傍らにいた若者グループの一人が発した言葉。

自分がオジュウチョウサン軸の馬券以外は買わなかったのもまったく同じ理由。

去来したのは1年近く前の今年の頭、同じ場所にてAJCCを観戦していたときのこと。
シングウィズジョイの悲劇が起き、騒然となる場内で、すぐ近くにいた大学生ぐらいのグループがゲラゲラと笑いながら。
「なにやってんだよ、ルメール◯ねよw」
耳を疑うような言葉を吐いていた。

ああいう今すぐに消え失せるべきカスもいれば、若い競馬ファンにも捨てたもんじゃない人たちも当然たくさんいるわけで。

本当に握手しとけば良かったなあと。
何だこのオッサンと思われるだけではあろうが。