2017 アイルランドトロフィー府中牝馬ステークス 感想戦

降ったり止んだりの空模様だった先週土曜日。にわか馬券野郎は自重することを知らず、懲りずに府中の地を訪れていた。

曇天模様の空の下での競馬も一興。
まあ、晴れ渡る空の下の方が最高であることは確実なのだが。
こんなお天気なので、いつものチャリ機ではなく、鉄道使用での来場。京王線にて府中行く際は、明大前の乗換え時に京樽ののり巻きを買うのがルーティン。

鉄火場で食べるためのものなので鉄火巻。
元来の用途にて食されて、寿司職人さんもマグロも本望であろう。

気合い入れて第1Rから参戦。で、いきなりやらかす。

当初、この4頭での3連複ボックスにしようとしたのを、いやああでもないこうでもないとこねくって、⑬から馬連で流すことに。

で、着順は⑫→⑯→⑪
タテ目のみならず、穴の⑪が3着に入ったことで、3連複は7,000円ほどついていた。悶絶。

肝要なのはここで冷静さを失わないこと。
このレースで負けたのは500円に過ぎないわけで、7,000円負けたと錯覚して熱くなってしまうのが一番良くない。切り替えて、次のレースに臨まねばならない。

が、当方もムダに年だけ食った小学30数年生。

「くそー! オレの7,000円がぁ! 次で絶対取り返したる!!」

まんまと前のめりになり、ただでさえ馬券上手とは言えない奴が無茶な買い方を繰り返し、じゃんじゃんお金がなくなっていく。

2週連続のボウズが見えてきたところで、本日のお目当のメインレース。

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◆アイルランドトロフィー府中牝馬ステークス

◎⑦アドマイヤリード
◯⑩クインズミラーグロ
▲③デンコウアンジュ
△⑫ワンブレスアウェイ
☆⑨キンショーユキヒメ

【買い目】
3連複 ③⑦⑨⑩⑫
ワイド ③⑨⑩
 


【着順】
⑪クロコスミア
①ヴィブロス
⑦アドマイヤリード ◎
④クイーンズリング
⑤トーセンビクトリー

まあ、こういう日はこんなものなのだろう。

クロコスミアが勝ち上がった夏の北海道での条件戦は、いずれも他の先行馬も上位に入っており、グンと相手関係が強くなった東京重賞で逃げ切れるとは思っていなかった。
が、存外のスローペースとはいえ、GⅠ馬たちを尻目に見事な逃げ切り。馬場状態もこの馬にはマイナス影響無しか少なかったのだろう。
エリザベス女王杯では危険な人気馬になりそうだが、切って捨てるのもまた危険。困ったもの。

海外勝った後の長休明けで、ここは露骨に叩きかなと思われたヴィブロスだが、やはり強い馬は強いよってことで。
意図的かたまたまか、GⅠ勝たせたのに乗り替えの憂き目にあった福永騎乗のトーセンビクトリーが進路を塞いだのは熱い展開だったが、この馬自体はあっさり抜かされるのを見て、世の中は非情なものだなと。

フェブラリーSの柴田善臣ジョッキーを彷彿とさせるカニ走りを披露しつつも、とんでもない豪脚で3着に入ったアドマイヤリード。
どうして14頭立ての5枠7番でああなってしまうのか不可思議ではあるが、いわゆる「一番強い競馬をした」ということで。
こちらはエリ女には向かわないのかな? まあ距離微妙ぽいし、4つコーナーあるレースは不向きな気は確かにする。んじゃどこ行くかってのは注目したい。

こちらの買い目で掲示板入ったのはアドマイヤリードのみというお寒い結果に。
キンショーユキヒメとデンコウアンジュは、もうちょいスムーズに進路とれてれば……と思える走りぶりではあった。その2頭で進路の取り合いでケンカしてるんだからどうしようもないところ。
このレースの予想記事が、なぜか検索上位に来たようで、ブログのアクセス数が一時的にグンと伸びたのであるが、それでこのザマとは恥ずかしい限り。

懐もすっかり寒くなり、持ってきた15,000円が残り3,300円になっていた。
もう最終レースなんて参加しないで帰ろうかな、なんて思ったりもしたのだが、もう少し募金してから帰るかと半ばヤケクソで眺める12Rの馬柱。
仔細に検討するのも、組み合わせ考えるのも億劫で、半ばポケットの端数整理のつもりで買った単複馬券。

すっかり重賞では用無しとの定評になってしまったウチパクさんが、先行からガシガシ追ってのアタマ差1着。その日一番の絶叫、そして歓声を張り上げる。
単勝2,010円、複勝470円ついて、11Rまでに失った金額がほぼそのまま戻ってきた。

払い戻しを受け帰途について、興奮が冷めてくると、今日1日なんだったんだろうと虚しい気持ちも否めないところで。
まあこんな空虚感も、競馬というものに魅せられてしまった人間の宿命。仕方がない。