旅打ち日記 阪神編インターリュード② 続・神戸ぼっち観光

阪神競馬場で手ひどい目に遭わされた現実逃避気分転換に、神戸観光を楽しむにわか馬券師おじさんは、北野異人館を堪能し、続いて布引ハーブ園なるところに向かうのだった。 

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そのハーブ園で、人生を変えるほどの出会いがあるなんて。

このときの自分は、まったく想像すらしていなかった。

(前記事より引用)

 

まあ、そんな出会いは想像もしてなかったし、実際にも特にありませんでしたとさ。チャンチャン。

……うまたつ様、すいません。


まあ、そういうのはさておき。

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道中で猪を2匹ほど撃退し、布引ハーブ園へのロープウェイのあるお山の麓へ到着。
1,400円ほどの往復ロープウェイチケットを購入。あとでわかったのだが、ハーブ園見ながら山を下りてくる構造になっており、且つ山下りしながら布引の滝にも足を伸ばせるらしいので、見物プランによっては900円の片道チケットの方でも良いかと。観光予定のある方はご一考を。

大勢が乗るのでなく、観覧車みたいに1グループずつで乗れるタイプのゴンドラである。当然ぼっち旅行者は独り占めできる(混雑時は相乗りになるのかも)。
いやーこいつは落ち着いてしばしの空旅を堪能できるなあと揚々と乗り込む。だがしかし。

ゆるゆる進んで、いよいよ登りに差し掛かるところで急加速。グングン地上が離れていく。ゴンドラの中には自分1人。

 

超怖え。

 

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1人で乗るロープウェイがこんなに怖く、心細いものだとは。
程なく素晴らしい景色が広がるが、写真撮りながら怖ええ、でも景色すげえ、でも怖ええと1人で延々つぶやき続ける。

 

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中間駅を経由して、ますますおっかない宙吊り一人旅。

 

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眼下にハーブ園を臨めるが、去来する思いは、ここからあそこに落っこちたら、粉々になるんだろうなあ……といったことばかり。

ロープウェイの事故で亡くなる確率と、交通事故で亡くなる確率とどっちが高いのかな? と検索して調べようとしたところで、頂上の駅に到着。
ハーブとか興味なくても、このテのスリルがお好きな方にはオススメです。意中の異性と2人で乗れば、吊り橋効果発生は間違いないかと。

 

 

ビショビショになったズボンとパンツも履き替え、気を取り直してハーブ園見学。

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建物の中では展示サンプルをクンカクンカ嗅いでみたり、こういう材料があって、原産地はここで、こういう作り方だよとか蘊蓄が書いてあるのを流し読みしたり。
単細胞な自分は日々の暮らしに香りがあるという上流生活も良いものかもなーと感銘。葉っぱの力で気持ち良くなりたい。

そして山の麓に広がるハーブガーデン。約200種75000株の草花が咲きほこり、色彩も鮮やかに香り立って……

いるんでしょう。良い季節であれば。

 

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あまり冬に来るべき場所でもなかったかもしれない。

それでも花をつけてる品種もあったし、ハーブの足湯で癒されたり、山から臨む景色も素晴らしかったりで、総じて良いところでした。

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ロープウェイからも見えた布引の滝に足を伸ばそうかとも思ったが、日も落ちかけてきたし腹も減ってきたしで、中間駅からまた恐怖のロープウェイでヒイヒイ言いながら山を降り、神戸の市街へ。

晩ご飯。馬券で儲けて大盤振る舞いという予定は修正を余儀なくされたものの、明日の勝負に備え景気付けになるようなものを食したい。
幸いランチ代は(食べなかったため)浮いたので、ここはひとつ……

 

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前菜!

 

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スープ!

 

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そして神戸牛!!

 

旅先でメシをケチることほどアホらしいこともなし。ゼイタクなひと時を過ごさせていただきました。向かいが空席なのがもの悲しいとか言ってる人は誰ですか?

まあ、高い店だと諭吉3、4人じゃきかないところ、自分が行った店はコースにワイン2杯頼んでも一葉と英世が1人ずついれば大丈夫ぐらいの価格帯ではある。
味は普通に美味しかった。まあ高級店はもっとマッタリとトロける極上の味なのかもしれない。いつかきっと大万馬券当ててそんなんを1キロでも1升でも食ってやりましょう。

晩餐の後は、かつてあまり良くない形で訣別した旧い知人が営んでいるバーにアポ無しで飛び込み、昔話をしてみたり。
まあ、それについてはここに記すようなことでもない。

総じて良いリフレッシュになった休養日。
明日の園田はきっと勝つだろう。そんな確信に近い希望を得ることができた。

活力溢れる身体を沈めるように眠りにつき、見る夢はもちろん的中に次ぐ的中を決め、馬券師として西の地に名を轟かす己の姿。

 

目覚めた後の奮闘記もよろしければ。

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今回、ほんの少しだけ顔を覗くことが出来た神戸の街。

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きっとまた来る。