2021 マイルチャンピオンシップ 感想戦

月曜日を休みにして土日と祝日を連結させて4連休なぞ頂戴していた人は世に多かろうども、その前半は競馬、後半は風来のシレンに費やして終えたどうしようもない四十男はそう多くはあるまい。てかそんな奴多かったら日本ヤバい。
明けて水曜日、電車に揺られて会社なんぞに向かいつつ、何とも無為に過ごしてしまったなと溜息も出ようというもの。とりわけ後半二日間、何故ああも無気力になってしまったか。

それもこれもあのハナ差が悪いというわけで。

◆マイルチャンピオンシップ

◎③シュネルマイスター
◯⑦インディチャンプ
▲⑫グランアレグリア
△⑪カテドラル
×⑨グレナディアガーズ

【買い目】
3連複 ③ー⑦ー⑨⑪⑫
馬連 ③ー⑦
3連単 ③→⑫→⑪

平場の芝レースを見る限り、思ったより時計の掛かる馬場にはなっておらず、何なら土曜日より軽くなってきて、キレ系の馬に向いてきている印象。
また、10Rこそ強烈な外差しが決まったものの、内側にいた馬がそのまま残すレースもしばしばあり、通る位置によるバイアスも見た目ほどではなくなっていた。

そうなると、人気馬たちにマイナス要素は少なく、多少割り引こうかと思っていたグランアレグリアも軽視できる筈がない。てか普通に考えたら勝つ。
シュネルマイスター頭固定の馬単は止め、その代わり本命対抗の2頭軸として、もう1頭はグラン頭でもOKの態勢で構える。

 


【着順】
⑫グランアレグリア ▲
③シュネルマイスター ◎
⑬ダノンザキッド
⑦インディチャンプ ◯
①ホウオウアマゾン

ホウオウアマゾンが存外の楽逃げの形になり、マイルGⅠとしてはかなりのスローペースとなる。
そのペースでこの馬場となると、名牝の持つキレ味が削がれることはなく、中団から外に出したグランアレグリアは誰にも邪魔されることなくあの鬼脚を披露。実にあっさりとラストランでのGⅠ6勝目をもぎ取った。

我が本命でもあったシュネルマイスターは内側で窮屈になったものの、やはりその強さは目を瞠るものがあり、グランアレグリアが勝ったレースの中では昨年のマイルCSと並ぶ最小着差まで迫る。
昨年のグランが一旦は完封されかけてたことを思うと、最も伯仲できたと言っても良いかもしれない。普通にいけば来年はこの路線の中心となる筈。

そんな若駒・若武者コンビが抜け出してきて、先に前へ出ていたインディチャンプも脚色衰えないのを見て、よし固い3連複だけど貰ったと拳を握りかけたのだが、それを打ち砕いたヤロウどもが川田将雅とダノンザキッド。
改めて見るとコーナーの辺りから追い始め、直線早々にガチ追いする鞍上に応え、力強く伸びてきている。
その能力は折り紙付きも、ここのところ癖の悪さを出しており、この日もかなりの発汗が見られたこの馬がただでさえ強敵揃いのこの舞台で馬券圏内に入る走りができるとは露とも思わずみくびっていた……


というわけで、ほんの僅かなハナ差で勝利がこぼれ落ちた秋のマイル王決定戦。
有終の美を飾った名牝を讃えるでもなく、何でインディつかまっちゃうかなーとただただ溜息。無気力に過ごす月火に繋がってしまったわけである。

もう週中。switchやって現実逃避するのでなく、己のやる気スイッチを入れることにしよう。