2019 AJCC 感想戦

GⅡ二本立てのもう一本。
AJCCは昨年一昨年と現地参戦しており、今年もGⅠ馬参戦やら、かつて王道路線でレインボーラインとともにキタサンブラックに立ち向かっていた馬の復活やらワクワク要素満載で、是非現地へと思っていたのだが、どうにもダルくて自重。

おとなしく自宅にて観戦。

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◆アメリカジョッキークラブカップ

◎①ジェネラーレウーノ
◯⑤ダンビュライト
▲④フィエールマン
△⑧シャケトラ
△⑪サクラアンプルール

【買い目】
3連複 ①ー④⑤⑧⑪
ワイド ⑧ー⑤⑪

【着順】
⑧シャケトラ △
④フィエールマン ▲
⑩メートルダール
①ジェネラーレウーノ ◎
⑪サクラアンプルール △
 



菊花賞にてどスローの瞬発力勝負に持ち込んでしまい、持ち味を全く出せず敗れたジェネラーレウーノ田辺が、同じ過ちを繰り返さぬよう後続にも脚を使わせる競馬をしてくれる筈。
などという読みも虚しく、まるで再放送を観ているかのような光景を目の当たりにし、現地で、テレビの前で、どれだけの人が唖然とし、罵声を浴びせたことだろうか。

動物に跨っている上に、10数組で競い合う競技において、騎手批判・騎乗批判というのは基本的にはナンセンスだと考えている。
相手ある競技ゆえに、上手いことしてやられて力を発揮できなかったとか、結果論として前が開かなかったとかの負け方については責めるに及ばない。仕方がないことであり、粘着質に騎手批判なぞする方がどうかしている。

常日頃はそう思っている自分のような者でも、誰にも邪魔されずレースを作れる状況で何もせず、明らかに動くべき状況で動かず、前回とまったく同じ過ちを繰り返すような騎乗については、まあ控えめに言って糞騎乗と断言せざるを得ない。
SNSなぞ眺めると案の定相当な叩かれようであるが、今回彼を批判している人の中には結構な割合で普段は騎手批判などしない人が含まれているように思える。
日頃、福永騎手や戸崎騎手が必要以上にくさされるのとは性質が異なっていることを、果たして田辺は理解できているのだろうか。

しかし、ここで外れたのを騎手のせいにだけするのは三流以下。
別に田辺というジョッキーはこの日初めてお目見えしたわけでもなんでもない。
馬に乗る技術はさておいて、彼が競技者として頭が良い方かどうか、最善は何かしっかり考えて乗れる人物かどうかは、長年の彼の仕事ぶりから明白。
この騎手アタマ良くないんだろうなぁと思えたことは一度や二度ではなかったにも関わらず、今回に限りベストとはいかずともベターな騎乗はしてくれるものと勝手に想定して軸にした方がよほど愚かだったと反省せねばならない。

とはいえ、コレを受けて今後必要以上に田辺を嫌うようであれば、これまたドツボにハマるのは明らか。彼とて常に仕事ができないわけでなく、乗り役がヘタにアレコレ考えるタイプでないことが奏功することもある。
買いどき嫌いどきを間違えぬよう、眼力を高めていきたいもの。


というわけで、天才田辺により演出された36.7-34.6の瞬発力勝負を制したのは、1年以上のブランク明けだったシャケトラ。
見事な復活劇に感激しただけに、馬券を取れなかったのが残念でならない。
ブランクを度外視できれば、王道で堂々戦ってきた実力馬であるうえに中山も得意。二年前のタンタアレグリアの再現もあるかもと頭をよぎったりもしたのだが、単を買うことはできなかった。
もうこんなオッズで買えることはないだろう。千載一遇の機会は去ってしまった。チャンスの神様は前髪しかないとはよく言ったもので。

やや疑問視していたフィエールマンは、中山でもあれだけの瞬発力を見せられるからには、地力は本物と見て良いだろうか。
それとも、メートルダールと大差ない競馬を、シャケトラともどもあまり高く見るべきではないのだろうか。
まあ今回は叩きだろうし、真価は次戦以降か。どこに出てくるかも含めて楽しみである。


というわけでGⅡ二本立ては1勝1敗。今月は今のところ収支−60円という、まったくのトントンといえる状態。
次週GⅢ三本立てで、初月の勝ち負けが決まる。ボチボチ気合い入れていかねば。