寄席とはこんなに素晴らしいところなのです
先日、久々に寄席に行ってみて、あーやっぱええな、また遠からず足を運びたいなと思ったわけで。
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寄席。高座。落語。
とても楽しい世界がそこにはあるわけだが、世の中にはその界隈に興味はあるけどどうにも敷居が高い気がして……なんつって木戸の向こう側を覗いてみるのを躊躇されている方もいらっしゃるらしい。
(にわか師調べ)
というわけで、寄席のススメ。
寄席未体験の方々が抱いていそうな疑問に対する、落語においてもにわかファンであるわたくしなりの答えをもって、敷居が少しでも低くなれば良いなあと。
・落語って難しそうで気がひけるんですが……
確かに落語というものは客側の想像力や、演目によっては教養なんかも必要になってくる娯楽ですが、上手い噺家さんの落語は「よくわからなくても面白い。わかるひとにはなお面白い」ものです。
反対に、上手くない人のは、内容がわかろうがわかるまいが面白くありません。
もし楽しめなかったとしたら、すべての責は噺家にあるので気にすることはありません。
・鑑賞マナーがわかりません……
気にすることはありません。客層はお年を召し、マナーもへったくれもなくなってる人らが大半です。
犯罪行為を日常的に行う、ぐらいの輩でなければ寄席は受け入れてくれます。
・料金高くない……?
およそ3,000円ぐらいの木戸賃を高いと思うかどうかは、各々の経済水準や、芸事を生で鑑賞することにどれぐらいの価値をおいてるかによって異なるので一概には言えません。
まあ、オペラやミュージカル、能や歌舞伎と比べればリーズナブルなのでは。
また、世の中には素人に毛も生えてない人たちが集まって劇団とか演劇ユニットなどと称し、芝居なんて呼べたものではないレベルの出し物を見せて、恥じることなく2,000円3,000円といった金銭を取っているという現実もあるので、その辺り考えると決して高くはないかと。
・ていうか、あまり面白くなさそうな……
確かに絶対数でいえば面白くない噺家の方が多いです。安易に時事の話題や、底の浅いクスグリを入れてくる奴ほど、それがウケないと
「半分ぐらいのお客さんしかわかってねえな」
みたいなことを言い出します。
当然大半の客は、意図するところを正確に理解した上で、あまり面白くないから笑ってないのであって、つまんねえ噺家はまじクソだなと拳を固くすること請け合いです。
※先日の実例
(沖縄のハブの話が出てきて)
噺「怖いのはハブ! 将棋界にもハブがいる!」
客「………」
噺「半分ぐらいしかわかってねえじゃねえかよ!」
客(早く終われよ……)
・狭い客席で、ジジババどもが飲み食いしながら、茶の間にいるごとくベラベラ喋りながら見てて、とてもマトモに芸事を楽しめるような環境じゃないんじゃないの?
その通りです。返す言葉もありません。
・競馬とどっちが面白いの?
断然競馬です。
どうだろう、皆さんも少しは寄席に興味を抱いてくださったのではないだろうか。
……まあ、ホンモノの芸人は、様々なマイナス要因を吹き飛ばすほどに面白いので、よろしければ足を運んでみてください。