史上最高のクロスオーバー作品は

ブログの更新が滞りがちになってしまうのは、仕事が忙しいからとか、どうにもやる気が出ないとか、単純にネタ切れとか色々あるのだが、今現在の自分の場合、もっぱらコレのせい。

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ここしばらく、スマホいじってるとやたらと表示される広告を目にし、気にはなっていたこのアプリゲー。
何しろ格ゲー世代。それもKOFシリーズは中高の頃に爆発的なブームになり、あまり得意ではない自分も、放課後ゲーセンに入り浸ったり、授業をサボって高校の近くにあった家電屋のゲームコーナーに脚を運んだものだった。
まあ試みにインストールしてみたくもなるというわけで。

まあ、このアプリゲーで格ゲーの操作感とかを味わえるわけもなく、ゲームとしては全くの別物ではあるのだが、ああ懐かしいなぁ、あの頃を思い出すなぁと。
人生に与えられている時間は有限。こんな浪費の仕方はもったいないのではとか思いつつも、ちょっとの間は楽しんでしまいそうな情勢。

で、こんなんやっててつくづく思うのは、クロスオーバー作品というものがいかに少年心をくすぐってくれるかということで。

それぞれ独自の世界観、独自の物語が繰り広げられている作品、そのキャラクターたちが一堂に会し、ドラマや戦いが繰り広げられる。
このスペシャル感。このドリーム感。このワクワク感。
少年の心が鷲掴みにされること請け合いというものであろう。

ゲームでいえば、KOFの他にスパロボなんかが代表的か。
無印からαシリーズぐらいまで、熱心にプレイし、作品の垣根を越えた友情やぶつかり合いに興奮したものである。
逆シャア時の大人アムロ碇シンジの理解者になることに心がほっこりしたり。

他にもコナミワイワイワールドファミコンジャンプなんかも小学生時分に大層流行った。
信長の野望の「諸王の戦い」シナリオなんかも広い意味でクロスオーバーと言えるかもしれない。織田、武田、上杉、伊達といった戦国武将たちの群雄割拠の中に、三国志の英傑やカエサルやジョン欠地王(笑)らが乱入してきて戦いを繰り広げられる。熱くならないわけがない。

映像作品でいえばアベンジャーズだったりプリキュアオールスターズだったり。
近頃はウルトラマン仮面ライダーでもしょっちゅう歴代勢揃い的な趣向が行われるらしい。
ドラゴンボールにアラレちゃんが出てくるとか、ドラえもんに星野スミレが出てくるとかのゲスト出演も含めれば、それこそ枚挙にいとまがない。

かようにクロスオーバー作品というものはいつの世も我々のハートを熱くしてくれるのだが、歴代最強のクロスオーバー作品は何かと問われれば、個人的には迷うことなく「大甲子園

言わずと知れた水島新司御大の名作漫画。
数多くの高校野球漫画を手掛け、どの作品も主人公高3時の夏の甲子園は描かず連載終了。満を持して各作品の主人公たちを集結・激突させるという、ちょっと何言ってるのかわからないレベルのとんでもない激熱作品である。
こんなの御大以外に実現できる人はいないだろう。あだち充がやったら同じ顔したやたらとクールな奴の集会になってしまう。

惜しむらくは、その後ドカベンプロ野球編、スーパースターズ編、ドリームトーナメント編と経て、すっかり水島キャラのクロスオーバーが安っぽくなってきてしまったこと。
大甲子園ではあれだけスペシャルな存在感があった球道くんも一球さんも、今や単なるライバルキャラの枠に収まってしまっている。

ここは是非、巷で囁かれているあの噂が現実のものとなってもらいたい。

そう、「あぶさん」の登場。

里中山田のバッテリーVS景浦安武
山田太郎のバッティングVS景浦景虎の豪球

こんなん実現したら鼻血が出てしまう。
もしかしたらこういうのは想像しているうちが華なのかもしれないが。
御大ならきっとやってくれるはずと信じたい。

もうこの年齢になると、あの頃のようにワクワクするクロスオーバーは、それぐらいしかないのではないか。
そう思うと寂しくもあり。