SMAP解散に、平成の終わりの始まりを感じる

8月14日は、ある方々にとっては永遠に悲しみのメモリアルデイになってしまったのだろう。言うまでもなく、スマップのファンの方々にとっての、苦い苦い記念日。

自分はとりわけファンではないものの、80年代後半ぐらいから現在に至るまでそれなりにテレビを観て過ごしてきた人間にとって、彼らは長年テレビの中で燦然と輝く主要人物であり続けていた。
そして、どこかでそれは永遠に続くのではないかと感じていた。今年早々に解散報道が流れた時も、今までトラブルに見舞われたり引き起こしてきたとき同様、大きな力でそれを飲み込み、彼らは輝き続けていくのではないかと。
どこかでそう思っていた。
そんな幻想を抱かせるグループだった。

来年以降、グループとしては解散しても、メンバーは事務所に残留し、活動を続けるという。
それがポジティブに捉えうることなのか、もしかしたら超絶に悲惨なことなのかは、無責任に推測することはできても、実際のところわからない。

興味のない人々にとっては、彼らは単に40前後のおじさんの集まり。向後に多幸があろうとそうでなかろうと、どうでも良いことなのだろう。
特にファンではない自分にとっても、よくよく考えてみたらどうでも良いことなのかもしれない。実際のところ、メンバーのどういう活動は今後も続けてほしいとか、見続けたいとかはこれといって思いつかない。

でも、思春期から今に至るまで、好きかどうかは別としても、彼らを観続けてきた身としては、錦織選手の快挙を祈る気持ちも萎え、本日の重賞予想も捗らなくなる程度には気持ちに影響を及ぼしているようだ。

しばしば「昭和がまたひとつ終わった」というフレーズを耳目にすることがあるが、それどころか平成が終わり始めているのか。
グループが結成されたのは昭和の終わり頃とのことだが、彼らは平成の時代を、スターとして駆け抜けてきた。
平成を象徴する一つの大きな存在が早くも消えゆこうとしていることに、困惑と悲嘆を禁じ得ない。

引き合いに出すのも大変に畏れ多いことであるが、先日8日に陛下がお気持ちを表明し、道を譲り退かれる可能性を示されたことが思い起こされる。

終わらないものはない。万物は流転する。無常。

ここまで読み返して、ファンでもない人間が随分とああだこうだ語りたがるものではあるなあと。
まあ「姫ちゃんのリボン」「赤ずきんチャチャ」の主題歌CDは未だに持ってるし、余裕でそらで歌えるし、ご容赦いただきたい。
リーヤは許せるけど、支倉先輩の演技は未だに許しがたいものがあります。

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